海峡の宿から東北ツーリング3日目 (エピローグ)
- 2009/09/29 20:00
- Category: バイク:: BMW R1200RT
「ああ、湯が滲みて来る。 本州の、北の果ての海っぱたで、 雪降り積る温泉旅館の浴槽に沈んで、 俺はいま硫黄の匂いを嗅いでいる。」 海峡の一節 井上靖著
昭和33年3月9日に下風呂温泉郷を訪れ2晩宿泊し、津軽海峡が見渡せる旅館の一室で、小説「海峡」の終局を執筆された
「海峡」は、下北半島を舞台に、様々な人間が織りなす愛の交錯を描いた作品で、終章には下風呂温泉郷が「いさり火の見える温泉」として紹介され、全国的に有名となるきっかけになる。
(この親父の生まれる数ヶ月前)
そんな若僧の親父も50歳になり初めて下北半島に訪れた歳が19歳の頃。
19歳で頃訪れた下北半島の道は砂利道で昔の面影が印象的で小さな漁港と、質素な温泉街に映った
時代は流れてもその旅館は変わらぬ風情で今尚残る。
走行距離1921km 全行程

3日目9/26
昨日宿に着いた時間は午後7時40分を回っても宿の女将さんは心良く今回も出迎えてくれた
流石連休明けとあって宿泊客は俺達2人と・・・・・・
驚く事に(熊本ナンバー)のハーレーが有った。女将曰くバイクの音がしたので我々だと思い出迎えるとその熊本ナンバーの人で飛び込み宿泊らしい
後にそのライダーと言葉を交わす事が出来、話を聞くと熊本から5日掛けてこの本州最北端まで来たそうだ。その少し大柄で人の良さそうな風体から定年退職となりバイク旅を楽しんでる様子が窺われた
九州からの道程は太平洋側からで帰りは日本海側からの帰路となるようだ。
お互いの無事を祈った

さてブログの更新でもしようかとモバイルを・・・・・・・・
本州最果の為か圏外でネットが開けない。。
その夜貸切状態の温泉で満足の行く夜は更けて行った
朝方日が昇る前大粒の雨音がする・・・・・
今日は雨かと思いまた温泉へ浸かり暫くするとその雨音も消え晴れの様子が見えてくる
外に出て・・・


海峡とそれに面する旅館の温泉風呂


漁船達・・・昨晩見た、いさり火の漁船が帰って来たのか人影は少ない漁港


出発前また温泉に浸かり・・硫黄の匂いが染み付く
朝食を取り帰路の準備
予定は下北半島を一周して南側から恐山に行き下北半島を去りひたすら高速を南下予定
相棒のT氏が昨日の後半から腰痛を訴える。
幾分温泉効果が有ったのか昨晩より快調に見えるが・・・・・
後のハプニングの前兆だったに違いない
海峡の宿を後に西に進路を取り本州最北端の地 大間埼へ

大間埼にて

大間埼から北海道を望む

この先、大間から国道338号線も絶景ポイントで山と海岸が織りなす快適なワイディングである
交通量も少なく堪能できる
小休止の為、仏ヶ浦。

ここから半島を周回し恐山へ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
此処で親父の目に止まった信じられない事が発覚
FJR1300の・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↓これ!!

本州最北の半島。。仏ヶ浦にて・・・FJR1300のリアタイヤが仏寸前ではないか!!
冗談はさて置き困った
取り急ぎ近くの街(むつ市)近辺のバイク用品店を探すが、用品店は無いバイクショップに電話をし確認・・・・しかしこのサイズは注文から3日掛かるとの事。
事は重大である
このまま恐山を周り高速で南下を続けたら事故はおろか命に関わる。
途方に暮れても仕方無い
むつ市が駄目なら青森市がある。。そこにも用品店は無くバイクショップ。
しかし、大型バイクショップ『レッドバロン』が有った
地元群馬県太田市のレッドバロンの店長に電話を入れ事情を話す
基本的にレッドバロンからバイクを購入しないとそのバイクの修理や点検はしないのである
FJR1300はプレストコーポレーション経由の逆輸入車・・・・・
しかし、VTR250やシェルパの購入はレッドバロンからの物で此処は何とかお願いをする
群馬県太田市のレッドバロンから青森のレッドバロンへ事情を話し協力をして貰う
とにかく話が通じてもそのタイヤが無ければ話にならない。。。
群馬太田店長から携帯に再び『話しは解ったようで問題はタイヤが有るかが問題です・・・・・5分後に青森に電話して下さい・・・・』との事。
仏ヶ浦で仏や神に祈る気持ちである
このまま、むつ市まで行ってFJR1300を陸送して貰うか・・・
考えが駆け巡る
この状態で走行は自殺に等しい・・・・・・・・・・・・・


5分後に教えて貰った電話番号に掛ける・・・・・・
事情は把握してたらしい!・・・・問題のタイヤは奇跡的に在庫が有る!!
恐山はパスしてゆっくり青森まで自走を決め百数十キロ有る青森を目指す
出発が11時過ぎ青森まで3時間以上掛かるだろう
半島を東に進路を変え県道を抜け国道279号を通り下北を南下、大湊湾、陸奥湾、野辺地湾と海岸線を南下
ようやく野辺地湾・・・向こうには津軽半島と下北半島の中間に有る小さな夏泊半島が見える

青森市まで半分の道程を超えたあたりだろう
そのFJRの摩耗具合は倍に達してた・・・・・・・
FJRを先頭に青森まで低速走行・・・・頑張れ
無事青森市に入り『レッドバロン』へ
看板が見え胸を撫で下ろす

今回でT氏は肝に命じただろう
新品タイヤの乗り心地は雲泥の差だったらしい
重量級のバイクで高速走行、故そのタイヤには気をつけたい
3時に到着し予約が有る中親切丁寧に対応してくれた青森レッドバロンには感謝
そして地元レッドバロンの店長にも感謝。
作業終了し青森からの出発は午後6時近くになる
ゆっくり高速を南下しよう SAを一か所置きに寄り夜の高速を走る

今回のトラブルは不幸中の幸いとも言える無事東北巡りツーリングを終えた事に感謝。
高速道路で休憩は国見SAで1時間以上。夜間のバイク移動はこんな感じである
乗用車でも有ればその場で仮眠出来るがバイクはこの時期になると不利・・・
それでも1時間位ベンチで仮眠を取った
地元が近い上川内SA 午前3時30分
足回りが元気になったFJR1300A これからも遠くの道を辿ってくれるだろう
親父はこのFJR1300で下北半島の旅を二回こなし新たな主人が初めて下北の旅となった

東北自動車道佐野藤岡ICに出た頃は睡魔との対決だった
本来恐山から一挙に南下予定だったがこれで良い1泊2日の予定が+8時間なっただけの事
ICから暫く国道50号を走りFJR1300のT氏と別れ、ノートパソコン等下ろす為事務所に向かい
今回のツーレポ(プロローグ)を書き始めた
共に走ったBMW R1200RT今回初めて一緒に本州最北端まで




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昭和33年3月9日に下風呂温泉郷を訪れ2晩宿泊し、津軽海峡が見渡せる旅館の一室で、小説「海峡」の終局を執筆された
「海峡」は、下北半島を舞台に、様々な人間が織りなす愛の交錯を描いた作品で、終章には下風呂温泉郷が「いさり火の見える温泉」として紹介され、全国的に有名となるきっかけになる。
(この親父の生まれる数ヶ月前)
そんな若僧の親父も50歳になり初めて下北半島に訪れた歳が19歳の頃。
19歳で頃訪れた下北半島の道は砂利道で昔の面影が印象的で小さな漁港と、質素な温泉街に映った
時代は流れてもその旅館は変わらぬ風情で今尚残る。
走行距離1921km 全行程

3日目9/26
昨日宿に着いた時間は午後7時40分を回っても宿の女将さんは心良く今回も出迎えてくれた
流石連休明けとあって宿泊客は俺達2人と・・・・・・
驚く事に(熊本ナンバー)のハーレーが有った。女将曰くバイクの音がしたので我々だと思い出迎えるとその熊本ナンバーの人で飛び込み宿泊らしい
後にそのライダーと言葉を交わす事が出来、話を聞くと熊本から5日掛けてこの本州最北端まで来たそうだ。その少し大柄で人の良さそうな風体から定年退職となりバイク旅を楽しんでる様子が窺われた
九州からの道程は太平洋側からで帰りは日本海側からの帰路となるようだ。
お互いの無事を祈った

さてブログの更新でもしようかとモバイルを・・・・・・・・
本州最果の為か圏外でネットが開けない。。
その夜貸切状態の温泉で満足の行く夜は更けて行った
朝方日が昇る前大粒の雨音がする・・・・・
今日は雨かと思いまた温泉へ浸かり暫くするとその雨音も消え晴れの様子が見えてくる
外に出て・・・


海峡とそれに面する旅館の温泉風呂


漁船達・・・昨晩見た、いさり火の漁船が帰って来たのか人影は少ない漁港


出発前また温泉に浸かり・・硫黄の匂いが染み付く
朝食を取り帰路の準備
予定は下北半島を一周して南側から恐山に行き下北半島を去りひたすら高速を南下予定
相棒のT氏が昨日の後半から腰痛を訴える。
幾分温泉効果が有ったのか昨晩より快調に見えるが・・・・・
後のハプニングの前兆だったに違いない
海峡の宿を後に西に進路を取り本州最北端の地 大間埼へ

大間埼にて

大間埼から北海道を望む

この先、大間から国道338号線も絶景ポイントで山と海岸が織りなす快適なワイディングである
交通量も少なく堪能できる
小休止の為、仏ヶ浦。

ここから半島を周回し恐山へ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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此処で親父の目に止まった信じられない事が発覚
FJR1300の・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↓これ!!

本州最北の半島。。仏ヶ浦にて・・・FJR1300のリアタイヤが仏寸前ではないか!!
冗談はさて置き困った
取り急ぎ近くの街(むつ市)近辺のバイク用品店を探すが、用品店は無いバイクショップに電話をし確認・・・・しかしこのサイズは注文から3日掛かるとの事。
事は重大である
このまま恐山を周り高速で南下を続けたら事故はおろか命に関わる。
途方に暮れても仕方無い
むつ市が駄目なら青森市がある。。そこにも用品店は無くバイクショップ。
しかし、大型バイクショップ『レッドバロン』が有った
地元群馬県太田市のレッドバロンの店長に電話を入れ事情を話す
基本的にレッドバロンからバイクを購入しないとそのバイクの修理や点検はしないのである
FJR1300はプレストコーポレーション経由の逆輸入車・・・・・
しかし、VTR250やシェルパの購入はレッドバロンからの物で此処は何とかお願いをする
群馬県太田市のレッドバロンから青森のレッドバロンへ事情を話し協力をして貰う
とにかく話が通じてもそのタイヤが無ければ話にならない。。。
群馬太田店長から携帯に再び『話しは解ったようで問題はタイヤが有るかが問題です・・・・・5分後に青森に電話して下さい・・・・』との事。
仏ヶ浦で仏や神に祈る気持ちである
このまま、むつ市まで行ってFJR1300を陸送して貰うか・・・
考えが駆け巡る
この状態で走行は自殺に等しい・・・・・・・・・・・・・


5分後に教えて貰った電話番号に掛ける・・・・・・
事情は把握してたらしい!・・・・問題のタイヤは奇跡的に在庫が有る!!
恐山はパスしてゆっくり青森まで自走を決め百数十キロ有る青森を目指す
出発が11時過ぎ青森まで3時間以上掛かるだろう
半島を東に進路を変え県道を抜け国道279号を通り下北を南下、大湊湾、陸奥湾、野辺地湾と海岸線を南下
ようやく野辺地湾・・・向こうには津軽半島と下北半島の中間に有る小さな夏泊半島が見える

青森市まで半分の道程を超えたあたりだろう
そのFJRの摩耗具合は倍に達してた・・・・・・・
FJRを先頭に青森まで低速走行・・・・頑張れ
無事青森市に入り『レッドバロン』へ
看板が見え胸を撫で下ろす

今回でT氏は肝に命じただろう
新品タイヤの乗り心地は雲泥の差だったらしい
重量級のバイクで高速走行、故そのタイヤには気をつけたい
3時に到着し予約が有る中親切丁寧に対応してくれた青森レッドバロンには感謝
そして地元レッドバロンの店長にも感謝。
作業終了し青森からの出発は午後6時近くになる
ゆっくり高速を南下しよう SAを一か所置きに寄り夜の高速を走る

今回のトラブルは不幸中の幸いとも言える無事東北巡りツーリングを終えた事に感謝。
高速道路で休憩は国見SAで1時間以上。夜間のバイク移動はこんな感じである
乗用車でも有ればその場で仮眠出来るがバイクはこの時期になると不利・・・
それでも1時間位ベンチで仮眠を取った
地元が近い上川内SA 午前3時30分
足回りが元気になったFJR1300A これからも遠くの道を辿ってくれるだろう
親父はこのFJR1300で下北半島の旅を二回こなし新たな主人が初めて下北の旅となった

東北自動車道佐野藤岡ICに出た頃は睡魔との対決だった
本来恐山から一挙に南下予定だったがこれで良い1泊2日の予定が+8時間なっただけの事
ICから暫く国道50号を走りFJR1300のT氏と別れ、ノートパソコン等下ろす為事務所に向かい
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共に走ったBMW R1200RT今回初めて一緒に本州最北端まで




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